高校生活が始まってすぐ、私の体に大きな変化が起こりました。それは、身長が急激に伸びたのです。中学を卒業したときは165cmだった私が、高校1年生の終わりには174cmになっていました。わずか1年で10cm近く伸びたのです。この急激な成長は、私の生活や心境に大きな影響を与えました。今回は、この経験について詳しく書いていきたいと思います。
高校に入学して最初の数ヶ月は、特に変化を感じませんでした。しかし、夏休みが明けた頃から、なんだか体がだるく感じるようになりました。疲れやすくなり、時々関節が痛むこともありました。最初は単なる夏バテかと思っていましたが、そうではありませんでした。
ある日、母が「なんだか背が高くなった?」と言ってきたのです。鏡を見ても特に変わった感じはしませんでしたが、確かに服がちょっと短くなったような気がしました。そこで、身長を測ってみると、なんと3cm伸びていたのです。わずか2ヶ月ほどの間に。
それからというもの、まるで豆の木のように身長が伸び始めました。毎月のように新しい服を買わなければならなくなり、家族や友達からは「すごい勢いで伸びてるね」と言われるようになりました。
急激な身長の伸びは、私の体にさまざまな影響を与えました。まず、バランス感覚が狂ってしまったのです。今まで普通に歩けていた廊下で、突然つまずいてしまうことがありました。また、教室の机と椅子が小さく感じられるようになり、長時間座っていると腰が痛くなることもありました。
さらに、スポーツをするときにも影響がありました。バスケットボール部に所属していた私は、今まで以上にジャンプ力が上がり、リバウンドを取りやすくなりました。しかし、その反面、ドリブルの感覚が狂ってしまい、ボールコントロールに苦労することもありました。
体の変化に慣れるまでには時間がかかりましたが、徐々に新しい体に適応していきました。それでも、時々自分の身長に驚くことがありました。例えば、友達と並んで歩いているときに、自分の視線が高いことに気づいたり、家の中で頭をぶつけそうになったりするのです。
身長が伸びるにつれて、周囲の人々の反応も変わっていきました。特に久しぶりに会った親戚や友人は、私の変化に驚いていました。「まるで別人みたい」「大人っぽくなった」といった言葉をよくかけられるようになりました。
一方で、クラスメイトたちは徐々に私の変化に慣れていきました。最初は「背が高くなったね」と言われることが多かったのですが、そのうち当たり前のように接してくれるようになりました。ただ、身長が伸びたことで目立つようになり、人前に立つことが苦手だった私は、少し緊張することが増えました。
自分自身の自己イメージも変化していきました。今まで「普通の身長」だと思っていた自分が、突然「背が高い人」になったのです。鏡を見るたびに、自分の姿が少し違って見えるような気がしました。この変化に慣れるまでには、少し時間がかかりました。
身長が伸びるにつれて、服選びにも変化がありました。今まで着ていた服が次々と小さくなっていき、新しい服を買う必要が出てきたのです。最初は少し面倒に感じましたが、次第に新しい服を選ぶ楽しさを感じるようになりました。
ただ、身長が高くなったことで、合う服を見つけるのが難しくなることもありました。特にズボンの丈が短くなりがちで、「ちょうどいい長さ」のものを見つけるのに苦労しました。また、シャツやジャケットも、袖が短かったり、肩幅が合わなかったりすることがありました。
しかし、この「服選びの難しさ」は、同時に新しいファッションスタイルを見つける機会にもなりました。今まで着たことのないタイプの服を試してみたり、自分に合うブランドを新しく見つけたりしました。特に、長身を生かしたスタイリッシュな着こなしができるようになったのは、うれしい発見でした。
急激な身長の伸びは、私の健康と食生活にも影響を与えました。成長期真っ只中ということもあり、常に空腹を感じるようになりました。今まで以上に食事の量が増え、間食も増えました。両親は「成長期だから」と言って、栄養バランスの良い食事を用意してくれました。
特に、カルシウムやタンパク質を多く含む食品を意識的に摂るようになりました。牛乳やヨーグルト、豆腐、魚などを積極的に食べるようにしました。また、野菜も今まで以上に食べるようになりました。
一方で、急激な成長による体への負担も感じました。時々、関節や筋肉に痛みを感じることがありました。特に膝や背中に違和感を覚えることが多かったです。そのため、ストレッチや軽い運動を日課にし、体のケアにも気を使うようになりました。
身長が伸びたことで、文字通り世界を新しい視点から見ることができるようになりました。今まで届かなかった場所に手が届くようになり、高い棚の物も楽に取れるようになりました。電車やバスでは、つり革を楽に持てるようになり、混雑した車内でも少し楽に過ごせるようになりました。
しかし、同時に新たな課題も生まれました。例えば、公共の場所でのトイレや洗面台が低く感じられるようになり、少し屈まなければならなくなりました。また、ベッドや布団が少し短く感じられるようになり、足がはみ出してしまうことも。
それでも、高い視点から世界を見られるようになったのは、新鮮で面白い経験でした。人混みの中でも周囲を見渡しやすくなり、景色を見るときも少し違った角度から楽しめるようになりました。この新しい視点は、私の世界観を少し広げてくれたような気がします。
身長が伸びたことで、予想外の変化もありました。それは、自信と責任感の芽生えです。背が高くなったことで、周囲から「頼りがいがありそう」「大人っぽい」といった言葉をかけられるようになりました。最初は戸惑いましたが、次第にその期待に応えたいという気持ちが芽生えてきました。
例えば、学校の行事で重い荷物を運ぶときに、自然と手伝いを申し出るようになりました。また、グループ活動でも、今までより積極的に意見を言えるようになりました。身長が高くなったことで、自然と人前に立つ機会が増え、それが自信につながっていったのかもしれません。
同時に、「大人に見られる」ことへの責任感も感じるようになりました。服装や言動にも、今まで以上に気を配るようになりました。この変化は、私の性格や行動にも良い影響を与えてくれたと思います。
プラステンアップαのようなサプリメントも効果的でした。
高校入学後の急激な身長の伸びは、私にとって大きな転機となりました。体の変化だけでなく、心の成長も促してくれたように思います。最初は戸惑いや不安もありましたが、この経験を通じて多くのことを学びました。
身長が伸びることは、単に「背が高くなる」ということだけではありませんでした。新しい視点を得ること、自分の体と向き合うこと、周囲の期待に応えようとすること。これらすべてが、私の成長の一部だったのだと気づきました。
今では、この急激な成長を経験できたことを嬉しく思っています。確かに大変なこともありましたが、それ以上に得られたものが大きかったからです。これからも、身体の成長に負けないよう、心も成長させていきたいと思います。そして、この経験を糧に、新しい挑戦にも積極的に取り組んでいきたいと思います。
身長が伸びるということは、単なる物理的な変化ではありません。それは、新しい自分との出会いであり、世界の見方を変える機会なのだと、私は学びました。これからも、自分の変化を恐れず、むしろ楽しみながら、人生を歩んでいきたいと思います。